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まつ毛が少ない原因は?まつ毛貧毛症の症状と治療法

まつ毛貧毛症の原因と治療法を解説する記事イメージ

まつ毛が少ない・短い・細いと感じる状態は「まつ毛貧毛症」と呼ばれ、加齢・物理的ダメージ・ホルモン変化・薬剤性など複数の原因が関与しています。 原因を特定することが適切な対処法を選ぶ第一歩です。

本記事では、まつ毛貧毛症の定義・主な原因・受診の目安・治療選択肢を、PMDA日本眼科学会の情報をもとに整理して解説します。

📖 まつ毛を伸ばす方法の全体像(医療用外用薬・まつ毛美容液・まつエク等の比較)は まつ毛を伸ばす方法 で体系的に整理しています。

まつ毛貧毛症とは?

まつ毛貧毛症とは、まつ毛の長さ・太さ・濃さ・本数が不足した状態を指します。英語では hypotrichosis of the eyelashes と表記されます。

まつ毛貧毛症には現在のところ日本国内で統一された診断基準はありません。一般的には以下の特徴が見られる場合に該当するとされています。

  • まつ毛の 長さが短い
  • まつ毛の 太さが細い
  • まつ毛の 本数が少ない
  • まつ毛の 色が薄い

まつ毛には目に異物が入るのを防ぐ保護機能があるため、まつ毛の減少は美容上の悩みだけでなく、眼の健康にも関わる問題です。

まつ毛が少なくなる主な原因

まつ毛貧毛症の原因は単一ではなく、複数の要因が重なって発症するケースが多くあります。

加齢による毛周期の変化

40代以降になると、まつ毛の毛周期において成長期(アナジェン期)が短縮し、休止期(テロジェン期)が相対的に長くなります。成長期が短いとまつ毛は十分な長さ・太さに達する前に退行期へ移行するため、まつ毛が細く・短く・少なく見えるようになります。

加齢によるまつ毛の変化は生理的なもので、多くの方が経験する変化です。

まつエク・ビューラーによる物理的ダメージ

まつ毛エクステンション(まつエク)の接着剤は自まつ毛の毛包に物理的な負荷をかけます。長期間にわたるまつエクの連続施術は、毛包へのダメージの蓄積によるまつ毛の脱落・細毛化の原因になります。

ビューラーの過度な使用も同様です。強い力でまつ毛を挟むことで毛が折れたり、毛根にストレスがかかることでまつ毛の成長サイクルが乱れます。

マスカラの厚塗りやウォータープルーフ製品を毎日使用し、クレンジング時にこすって落とすことも物理的ダメージの一因です。

ホルモンバランスの変化

ホルモンバランスの変動はまつ毛の成長に影響します。特に以下の状況で変化が生じやすいとされています。

  • 更年期: エストロゲンの減少により毛周期が乱れ、まつ毛を含む体毛の減少が起きることがある
  • 妊娠・出産後: 妊娠中はホルモンの影響でまつ毛が増える方もいるが、産後に急激に抜けるケースがある
  • 甲状腺機能異常: 甲状腺機能低下症では全身の毛髪の脱落が起きることがあり、まつ毛も例外ではない

薬剤性の脱毛

特定の薬剤の副作用としてまつ毛の脱毛が生じることがあります。

  • 抗がん剤(化学療法): 毛母細胞の分裂を阻害するため、頭髪だけでなくまつ毛も脱落する
  • 抗凝固薬: 一部の報告でまつ毛の脱落が関連付けられている
  • レチノイド系薬剤: 高用量の内服で脱毛が報告されることがある

薬剤性の脱毛は原因薬剤の中止・変更後に回復する場合が多いですが、回復の程度には個人差があります。

皮膚疾患・眼疾患

まつ毛の生え際周辺の皮膚疾患や眼疾患がまつ毛の脱落を引き起こすケースがあります。

  • 眼瞼炎(がんけんえん): まぶたの炎症により毛包がダメージを受ける
  • 円形脱毛症: まつ毛に限局して発症することがある
  • アトピー性皮膚炎: まぶた周辺の慢性的な炎症がまつ毛に影響する

皮膚疾患・眼疾患が原因の場合は、まつ毛育毛よりも先に原因疾患の治療を優先する必要があります。

栄養不足

タンパク質・ビオチン(ビタミンB7)・鉄分・亜鉛などの栄養素が慢性的に不足すると、毛髪全体の成長に影響が出ます。極端なダイエットや偏食はまつ毛の成長にもマイナスに働きます。

受診の目安

まつ毛の減少は美容上の悩みとして捉えられがちですが、以下のケースでは眼科または皮膚科への受診を推奨します。

  • まつ毛の脱落が急激に進んでいる(数週間で目立つ減少)
  • まつ毛の脱落に加えて眼瞼の炎症・かゆみ・赤みがある
  • まつ毛だけでなく眉毛・頭髪にも脱毛がある
  • 特定の薬剤を開始してからまつ毛が減り始めた
  • 甲状腺疾患・自己免疫疾患の既往がある

基礎疾患が原因の場合は、その治療が優先されます。原因不明のまつ毛脱落は自己判断で美容液や育毛剤を使う前に、医師の診察を受けることが重要です。

まつ毛貧毛症の治療選択肢

原因の特定後、以下の選択肢から治療法を検討します。

ビマトプロスト外用液(医療用外用薬)

ビマトプロストはプロスタグランジンF2α誘導体で、まつ毛の成長期を延長する作用があります。まつ毛の長さ・太さ・濃さを改善する効果が臨床試験で確認されている医薬品成分です。

ビマトプロストの詳しい効果・副作用・使い方はビマトプロストの効果と副作用で解説しています。

ただし、ビマトプロストは 日本国内ではまつ毛育毛目的での承認を取得していない未承認医薬品 です。使用は医師の判断に基づく自由診療(個人輸入)となり、保険適用外です。副作用として眼瞼色素沈着・虹彩色素沈着・結膜充血が報告されています。

原因疾患の治療

甲状腺機能異常・眼瞼炎・円形脱毛症などが原因の場合は、まつ毛育毛よりも原因疾患の治療が優先されます。原因疾患の改善に伴ってまつ毛が回復するケースも少なくありません。

生活習慣の改善

まつ毛への物理的ダメージを減らし、栄養バランスを整えることは、すべてのケースで基本となる対策です。

  • クレンジング: 目元は専用リムーバーでやさしく落とし、こすらない
  • ビューラー: ゴムが劣化したら交換し、強い力で挟まない
  • まつエク: 施術間隔を十分に空け、自まつ毛の回復期間を確保する
  • 栄養: タンパク質・ビオチン・鉄分・亜鉛を意識的に摂取する
  • 睡眠: 成長ホルモンの分泌に関わる十分な睡眠時間を確保する

まつ毛を伸ばす方法の全体像や他の選択肢との比較はまつ毛を伸ばす方法で解説しています。

キレイパスオンラインクリニックでの取り扱い

メニュープラン料金(税込)
ビマトプロスト外用液定期便月3,800円(送料別)
ビマトプロスト外用液都度購入4,370円(送料別)

国内ではまつ毛育毛適応の承認はなく、自由診療(個人輸入)として医師の判断のもと処方されます。公的医療保険・医薬品副作用被害救済制度の対象外です。診察料・再診料は無料。詳細はまつ毛・目ヂカラ診療メニューを参照してください。

まとめ

  • まつ毛貧毛症はまつ毛の長さ・太さ・本数・色の減少を特徴とする状態で、原因は加齢・物理的ダメージ・ホルモン変化・薬剤性・皮膚疾患など多岐にわたる
  • まつ毛の急激な減少、眼瞼の炎症、他部位の脱毛を伴う場合は眼科または皮膚科の受診を推奨
  • 治療選択肢にはビマトプロスト外用液(成長期延長作用のある医薬品)があるが、国内未承認のため自由診療での処方となる
  • 物理的ダメージの軽減・栄養改善・睡眠確保はすべてのケースで基本となる対策
  • 副作用リスクを理解したうえで医師の診察を受けて使用することが前提となる

よくある質問

まつ毛貧毛症は病気ですか?
まつ毛貧毛症は医学的な疾患名として使用される場合もありますが、日本では明確な診断基準が確立されていません。まつ毛が少ない・短い・細いことで日常生活に支障を感じる状態を広く指す用語として使われています。
加齢でまつ毛が減るのは普通ですか?
加齢に伴うまつ毛の減少は生理的な変化として一般的です。40代以降は毛周期の成長期が短縮し、まつ毛が細く・短く・少なくなる傾向があります。ただし急激な変化や偏った脱落がある場合は、他の原因を疑って受診することを推奨します。
まつエクをやめたらまつ毛は元に戻りますか?
まつエクの中止後、物理的ダメージが原因であれば毛周期(約3〜4か月)に従って徐々に回復する可能性があります。ただし長期間の施術で毛包そのものがダメージを受けている場合は完全に元通りにならないケースもあります。
まつ毛貧毛症の治療は保険適用ですか?
日本国内では、まつ毛貧毛症に対する治療は原則として保険適用外(自由診療)です。ビマトプロスト外用液も自由診療で処方されます。基礎疾患(甲状腺疾患・眼瞼炎等)が原因の場合は、その疾患の治療が保険適用になることがあります。
まつ毛貧毛症を予防する方法はありますか?
まつ毛への物理的ダメージを最小限にすること(ビューラーの圧力を抑える、まつエクの施術間隔を空ける)、クレンジング時にこすらないこと、栄養バランスのよい食事を心がけることが基本的な予防策です。
抗がん剤でまつ毛が抜けた場合、治療後に生えてきますか?
抗がん剤による脱毛は一時的なケースが多く、治療終了後に毛周期が正常化すれば徐々にまつ毛が再生します。ただし再生の速度や程度には個人差があり、完全に元に戻るまでに数か月〜1年以上かかる場合もあります。

この記事の監修者

橋本 麻未 顔写真

橋本 麻未

医師 / 渋谷amiクリニック 院長

杏林大学医学部を卒業後、杏林大学病院 耳鼻咽喉科にて臨床研修を経て、大手美容外科・KAUNIS CLINIC で美容皮膚科診療に従事。2023年に渋谷amiクリニックを開院し、院長として美容皮膚科診療にあたっている。日本抗加齢医学会専門医として、内服・外用・注入・機器治療を組み合わせ、5年後・10年後を見据えた継続的なスキンケア提案を行っている。

【略歴】
2015年 杏林大学医学部 卒業
2017年 杏林大学病院 耳鼻咽喉科
2020年 大手美容外科
2022年 KAUNIS CLINIC
2023年 渋谷amiクリニック 開院(院長)

【所属学会】
日本美容外科学会/日本美容皮膚科学会/日本抗加齢医学会

【資格】
日本抗加齢医学会専門医/日本医師会認定産業医

参考文献・出典

  1. 医薬品医療機器総合機構(PMDA)公式サイト(医薬品医療機器総合機構)
  2. 日本眼科学会 公式サイト(日本眼科学会)
  3. 厚生労働省 医療広告ガイドライン(令和6年3月改正)(厚生労働省)
  4. 厚生労働省 医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書 第6版(令和8年3月)(厚生労働省)
  5. 日本皮膚科学会 公式サイト(日本皮膚科学会)
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