オンライン診療は、スマートフォンやPCのビデオ通話で医師の診察を受け、薬剤を自宅へ配送してもらう診療形態です。 2022年4月の厚労省指針改訂で初診からのオンライン診療が制度化され、通院の負担なく医師の診察を受けられる体制が整いました。本記事は初めて利用する方向けに、受診の流れ・所要時間・必要なもの・費用・本人確認の方法までを厚労省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に沿って解説します。
オンライン診療とは?対面診療との違い
オンライン診療とは、情報通信機器(スマートフォン・PC・タブレット等)を用いて、医師がリアルタイムに患者を診察する医療行為です。厚労省の定義では「医師と患者間において、情報通信機器を通して、患者の診察及び診断を行い診断結果の伝達や処方等の診療行為を、リアルタイムにより行う行為」とされています。
対面診療との主な違いは、医療機関へ行かずに自宅・職場等から受診できる点と、薬剤が郵送で自宅へ届く点の2つです。一方、身体の触診・聴診・採血などの物理的な検査が必要な症状や、救急対応が必要な急変時には対応できないため、症状によっては対面診療へ切り替える判断が医師から示されます。
初診でも利用できる?2022年4月の制度改正
オンライン診療は以前は「再診」のみが原則でしたが、2022年4月の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」改訂により、初診からのオンライン診療が制度として正式に認められました。かかりつけの医師によることを原則としつつ、一定の条件のもとで初診利用が可能です。
2020年のCOVID-19対策で始まった特例措置「0410対応」は2023年7月31日で終了し、2023年8月1日以降は恒久化された指針のもとでオンライン診療が運用されています。現在は初診×映像+音声のオンライン診療は継続可能、初診×電話のみの音声診療は原則不可という整理です。
オンライン診療でできること・できないこと
できること・できないことを整理しておくと、予約前の迷いが減ります。
| できること | できないこと |
|---|---|
| 医師による問診・視診(ビデオ通話で観察可能な範囲) | 聴診・触診・採血などの物理的検査 |
| 内服薬・外用薬・一部の注射薬の処方と自宅配送 | 手術・処置などの身体介入 |
| 慢性疾患の継続管理(再診・用量調整) | 救急対応・急変時対応 |
| 自由診療領域での美容医療・医療ダイエット・内服薬処方 | 対面診察が必要と医師が判断した症状の診断 |
| 服薬指導(薬剤師によるオンライン服薬指導も制度化) | 医療用麻薬・一部の向精神薬の処方(制限あり) |
処方される具体的な薬剤の範囲はクリニックごとに異なります。美容医療・医療ダイエット系では、医療ダイエット薬・美白内服薬・ドクターズコスメ・漢方薬・まつ毛育毛薬・老眼点眼薬などが代表的です。
オンライン診療の受診の流れ(6ステップ)
オンライン診療サービスの一般的な受診フローを解説します。クリニックによって細部は異なりますが、基本的な流れは共通しています。
ステップ1|予約
LINE・Web等の予約導線から診察希望日時を選んで予約します。診察料の有無や受付曜日・予約枠の長さはクリニックごとに異なり、土日祝対応のサービスもあります。
ステップ2|問診票の入力
既往歴・現在の体調・服用中の併用薬・アレルギー歴・希望する治療内容を問診票に入力します。問診票は医師が事前に確認し、診察時間を効率的に使うための重要な情報源です。正確に入力するほど、診察時の判断精度が上がります。
ステップ3|本人確認
厚労省指針の要件に基づき、顔写真付きの身分証明書(マイナンバーカード・運転免許証・パスポート等)で本人確認を行います。顔写真付き身分証がない場合は2種類以上の身分証明書で代替する運用です。本人確認は初診時に必ず実施される要件で、違法個人輸入サイトと正規オンライン診療を分ける重要なプロセスです。
ステップ4|医師とのビデオ通話による診察
予約した時刻にLINE経由でビデオ通話が開始されます。医師は問診票をもとに追加の確認を行い、治療の適応と処方の可否を判断します。診察時間の目安は15〜30分で、症状が複雑な場合や初診では長めになる傾向があります。
ステップ5|決済
処方が決定したら、クレジットカードで薬剤費と配送料を決済します。診察料の有無はクリニックごとに異なります。
ステップ6|薬剤の自宅配送
処方された薬剤は最短翌日に自宅へ配送されます。配送状況はLINE経由で通知が届き、受取日時の調整も可能です。配送は追跡番号付きで、再配達依頼もLINEから行えます。
オンライン診療の所要時間と配送日数の目安
所要時間と配送日数は初めての方が最も気にする項目です。一般的な目安を示します。
| 工程 | 所要時間・日数 |
|---|---|
| 予約〜問診票入力 | 5〜10分(予約自体は即時) |
| 本人確認〜ビデオ診察 | 15〜30分 |
| 決済 | 2〜3分 |
| 薬剤の発送準備 | 当日〜翌日 |
| 配送到着 | 発送後1〜3日(地域による) |
予約から薬剤の手元到着まで、最短で翌日、平均で2〜3日というのがオンライン診療サービスの一般的な目安です。配送業者の稼働状況や離島などの地域条件で前後します。
オンライン診療で必要なもの
初めて受診する際に準備しておくものを整理します。
- 通信機器: スマートフォン・タブレット・PCのいずれか(ビデオ通話とインターネット接続ができるもの)
- LINEアプリ: 予約・問診・ビデオ通話・決済通知をLINEで完結する仕組みを採用するクリニックが多い
- 顔写真付き身分証明書: マイナンバーカード・運転免許証・パスポート等のうち1点(厚労省指針準拠)
- クレジットカード: 決済用。VISA・Master・JCB・Amex等の主要ブランドが利用可能
- 静かな環境: 診察時に医師との会話が聞き取れる程度の静かな空間(カフェ等の雑音が多い場所は避ける)
- 体調の記録: 服用中の薬剤・サプリ・直近の健康診断結果などを手元に用意しておくと診察がスムーズ
顔写真付き身分証明書がない場合は、健康保険証・住民票・パスポート等のうち2種類以上で本人確認が可能です。
オンライン診療の費用と支払い方法
オンライン診療の費用は、保険診療と自由診療で大きく異なります。
- 保険診療: 医療機関が情報通信機器を用いた診療の施設基準を届け出ており、対面と同等に保険算定される。患者負担は1〜3割
- 自由診療: 美容医療・医療ダイエット・自由診療の内服薬処方等は保険適用外、全額自己負担
医療ダイエット薬・美白内服薬・ドクターズコスメ・まつ毛美容液などの美容医療系の処方は自由診療として扱われるのが一般的です。診察料の有無はクリニックごとに異なり、薬剤費・配送料のみで利用できる料金体系を採用するサービスもあります。
支払い方法はクレジットカード決済が主流です。費用の相場は薬剤・用量・プランによって大きく異なります。
オンライン診療が向いている人・向いていない人
向き不向きは症状と生活パターンで変わります。
向いている人:
- 通院が難しい方(仕事・育児・地理的条件)
- 慢性的な悩みで継続的に相談したい方(医療ダイエット・美白内服薬・まつ毛ケア等)
- 対面診察に心理的抵抗がある症状(AGA・性感染症・婦人科相談等)
- 自由診療領域で医師の管理下で治療を進めたい方
向いていない人(対面診療を推奨):
- 急性の痛み・発熱・出血など急変の可能性がある症状
- 触診・聴診・採血などの物理的検査が必要と思われる症状
- 既に対面で治療中で、次回も物理的介入が必要な予定
- 身分証明書による本人確認が難しい事情がある方
迷ったときは、まず問診票の記入までを進めて、医師から対面推奨の判断を受ける運用になります。該当するかの判断は自己判断せず、予約時に状況を記載してください。
正規のオンライン診療と違法個人輸入の見分け方
厚労省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に準拠した正規のオンライン診療では、以下の要件が必ず満たされます。違法個人輸入サイト(診察なしで薬だけが届くサービス)との見分け方は、医師による診察の有無と本人確認の厳格さで判別できます。
- 実在の医師による診察(医師免許を保有する医師体制で運用)
- 厚労省指針に基づく本人確認(顔写真付き身分証による確認)
- 問診票のみで薬剤が届く「診察なし処方」は採用していない
- 処方後の副作用相談・再診体制が整っている
キレイパスオンラインクリニックでの取り扱い
GMOビューティー株式会社が運営する正規のオンライン診療サービスとして、厚労省指針に準拠した医師診察を提供しています。LINEから予約・問診・診察・薬剤配送までを完結する運用で、診察料・再診料は無料、最短翌日配送に対応しています。
公的医療保険は適用されません(自由診療)。詳細はキレイパス各診療メニューを参照してください。
まとめ
- オンライン診療は、ビデオ通話で医師の診察を受け、薬剤を自宅配送してもらう診療形態
- 2022年4月の指針改訂で初診からも利用可能になり、恒久制度として運用されている
- 必要なものは通信機器・顔写真付き身分証・クレジットカード
- 美容医療・医療ダイエットは自由診療で保険適用外、診察料の有無はクリニックごとに異なる
- 正規のオンライン診療は厚労省指針に準拠し、必ず医師による診察が実施される
初めての方でも、問診票の記入と顔写真付き身分証の準備さえあれば、スマートフォン1台で受診から薬剤受取までが完結します。気になる症状や治療があれば、まずはLINEから予約して相談してみてください。