オンライン診療で処方できる薬は、保険診療の慢性疾患薬から自由診療の美容・医療ダイエット薬まで広範囲に及びます。 処方できない薬は医療用麻薬・向精神薬の一部・医療機関での投与が必要な注射薬・抗がん剤など、対面診察や医療機関での投与が必要な薬剤に限定されます。
本記事では、厚生労働省『オンライン診療について』とオンライン診療の適切な実施に関する指針に基づき、オンライン診療で処方可能な薬剤の制度的範囲と具体例を整理します。
📖 オンライン診療と対面診療の使い分けの判断基準は オンライン診療と対面診療の使い分け で解説しています。
オンライン診療で処方できる薬の制度的フレームワーク
オンライン処方の可否は以下の3つの軸で判断されます。
| 軸 | 処方可能 | 処方困難・不可 |
|---|---|---|
| 保険/自由診療 | 保険診療(届出医療機関のみ)・自由診療ともに可能 | (特定の規制薬に該当する場合) |
| 診療目的 | 疾患治療・美容QOL向上のいずれも対応可能 | 麻薬・向精神薬の管理 |
| 投与経路 | 内服・外用・点眼・一部の自己注射薬 | 医療機関での投与が必要な注射・点滴・輸液 |
厚生労働省の指針では、「情報通信機器を用いた診察で適切な診断が可能であり、患者の安全性に問題がない場合」 に処方が認められます。医師の判断により、対面診療への切り替えや他院受診の案内が行われることもあります。
保険診療でオンライン処方できる主な薬剤
保険診療のオンライン処方は、医療機関が「情報通信機器を用いた診療」の施設基準を届け出ている場合に限り可能です。代表的な領域を示します。
慢性疾患の治療薬
| 領域 | 代表的な薬剤(一般名) |
|---|---|
| 高血圧 | ARB(バルサルタン等)、Ca拮抗薬(アムロジピン等)、ACE阻害薬 |
| 糖尿病 | メトホルミン、DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬、経口GLP-1受容体作動薬(適応内保険処方) |
| 脂質異常症 | スタチン、エゼチミブ、フィブラート系 |
| 気管支喘息 | 吸入ステロイド、β2刺激薬(吸入) |
| アレルギー性鼻炎・花粉症 | 抗ヒスタミン薬(第2世代)、ロイコトリエン受容体拮抗薬、ステロイド点鼻薬 |
| 便秘・消化器症状 | 酸化マグネシウム、プロバイオティクス製剤 |
| 皮膚症状 | ステロイド外用薬、保湿剤、抗真菌外用薬 |
精神科・神経内科領域(制限付き)
- 抗うつ薬(初診時は対面が推奨されるケース多数)
- 抗不安薬(向精神薬指定のものは初診オンライン処方に制限あり)
- 睡眠薬(向精神薬指定のものは制限あり)
その他
- 感染症の一部(気道感染の軽症例の抗菌薬等)
- 疼痛管理(非ステロイド性抗炎症薬)
- 慢性片頭痛の予防薬
保険診療でのオンライン処方を希望する場合は、施設基準届出済みの医療機関 を選ぶ必要があります。届出のない医療機関では同じ薬剤でも自由診療扱いになります。
自由診療でオンライン処方できる主な薬剤(カテゴリ別)
自由診療領域は美容・QOL向上目的の内服・外用・点眼薬が中心です。キレイパスオンラインクリニックが対応する領域と、他の専門クリニックが対応する領域を区別して整理します。
キレイパスオンラインクリニックで処方可能な自由診療薬
| カテゴリ | 薬剤名(商品名・一般名) | 主な用途 |
|---|---|---|
| 医療ダイエット | リベルサス(セマグルチド)、マンジャロ(チルゼパチド)、フォシーガ(ダパグリフロジン) | 肥満・体重管理(美容目的は適応外) |
| 美肌内服 | トラネキサム酸、L-システイン、ビタミンC | 美白・肝斑ケア |
| ドクターズコスメ外用 | ゼオスキン(ZO SKIN HEALTH)、トレチノイン、ハイドロキノン | シミ・色素沈着ケア |
| まつ毛育毛 | ビマトプロスト | まつ毛貧毛症ケア(美容目的は適応外) |
| 老眼点眼薬 | サンピロ(ピロカルピン) | 老眼・調節機能改善 |
| 漢方薬 | 防風通聖散、大柴胡湯、防已黄耆湯、加味逍遙散、当帰芍薬散など | ダイエット補助・更年期・冷え・不眠等 |
各カテゴリの詳細はキレイパスオンラインクリニックの関連記事で解説しています。
他の専門クリニックが対応する自由診療薬
| カテゴリ | 薬剤名 | 対応医療機関の例 |
|---|---|---|
| AGA治療 | フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジル外用 | AGA・薄毛専門オンラインクリニック |
| ED治療 | シルデナフィル(バイアグラ)、タダラフィル(シアリス)、バルデナフィル | ED専門オンラインクリニック |
| 低用量ピル | OC・LEP製剤(ヤーズ、ルナベル、ドロエチ等) | 婦人科・ピル専門オンラインクリニック |
| 緊急避妊薬 | レボノルゲストレル | 対面診療が推奨される領域(オンライン対応は限定的) |
| アフターピル | (同上) | 同上 |
キレイパスではAGA・ED・低用量ピル等は取り扱っていません。 該当領域はそれぞれ専門のオンラインクリニックで受診することで、適切な診察と処方が受けられます。
オンライン診療で処方できない・制限がある薬剤
以下は制度上または実務上、オンライン診療での処方が困難または不可の薬剤です。
医療用麻薬(オピオイド類)
- モルヒネ(内服・注射・貼付剤)
- オキシコドン(内服)
- フェンタニル(貼付剤)
- ヒドロモルフォン(内服)
医療用麻薬は「麻薬及び向精神薬取締法」により厳格に管理される薬剤で、オンライン診療での処方は原則認められていません。対面診察と専門医療機関での管理が必要です。
向精神薬の一部
- 一部のベンゾジアゼピン系薬剤(抗不安薬・睡眠薬)
- 注射用向精神薬
- 精神刺激薬(メチルフェニデート等)
向精神薬は処方制限が細かく分かれており、初診オンライン処方に強い制限が課されています。継続処方の場合も、定期的な対面診察が求められることがあります。
医療機関での投与が原則の薬剤
- 注射用抗菌薬(点滴抗菌薬)
- 輸液療法
- 抗がん剤(内服抗がん剤を除く点滴化学療法)
- 生物学的製剤の多く(リウマチ治療薬の一部、乾癬治療薬の一部)
- ワクチン接種
注射用抗菌薬・輸液・抗がん剤・生物学的製剤などは医療機関で医師または看護師が投与する薬剤のため、薬剤のみ処方・配送する運用がそもそも適しません。
対面での適応判断が必要な薬剤
- 重度うつ病・統合失調症の新規処方
- 臓器移植後の免疫抑制剤
- 血液凝固異常症の凝固因子製剤
- 重症アレルギー(アナフィラキシー)用のエピネフリン自己注射薬(初回は対面処方が原則)
オンライン診療での薬剤処方・受取フロー
オンライン診療で処方された薬は以下のフローで手元に届きます。
- ビデオ通話または問診票で医師診察
- 処方決定 → 決済
- 処方箋の発行(電子処方箋または紙処方箋)
- 薬局への送付 または 医療機関内薬剤取り扱い
- 自宅へ配送(通常配送または配送業者指定)
キレイパスオンラインクリニックでは、LINE経由で決済後、最短翌日に自宅へ配送されます。
処方薬のカテゴリ別対応サービス対応表
オンライン診療で処方可能な主要カテゴリと、どこで受診すべきかの対応表です。
| 希望する処方内容 | 推奨される受診先 |
|---|---|
| 高血圧・糖尿病等の慢性疾患 | 保険診療届出済み医療機関 |
| 花粉症・アレルギー性鼻炎 | 保険診療届出済み医療機関 |
| 医療ダイエット(GLP-1・SGLT2) | キレイパスオンラインクリニック |
| 美肌内服・美白ケア | キレイパスオンラインクリニック |
| ゼオスキン等ドクターズコスメ | キレイパスオンラインクリニック |
| まつ毛育毛剤 | キレイパスオンラインクリニック |
| 老眼点眼薬 | キレイパスオンラインクリニック |
| 漢方薬 | キレイパスオンラインクリニック |
| AGA治療薬 | AGA専門オンラインクリニック |
| ED治療薬 | ED専門オンラインクリニック |
| 低用量ピル | 婦人科・ピル専門オンラインクリニック |
| 医療用麻薬 | 対面の緩和ケア専門医療機関 |
| 向精神薬(初診) | 対面の精神科専門医療機関 |
| 注射・点滴治療 | 対面の医療機関 |
オンライン処方を受ける際の選び方のポイント
① 医療機関の専門領域と希望治療を合わせる
キレイパスは自由診療の内服・外用・点眼薬に特化しているため、慢性疾患の保険診療管理には別の医療機関が適します。希望する治療の専門性を持つクリニックを選ぶことで、医師の判断精度と処方の適切性が担保されます。
② 処方される薬の国内承認状況を確認する
オンライン診療で処方される薬の中には、国内未承認の薬剤を医師責任下で個人輸入して処方するケースもあります。未承認医薬品の処方自体は医師の裁量で可能ですが、その旨の事前説明があるかを確認してください。
③ 配送・再診のフォロー体制を確認する
オンライン診療は単発ではなく、副作用の発生時や効果評価のための再診が必要になることが多い領域です。再診のしやすさ・LINE等での相談体制・副作用出現時のフォロー体制を事前に確認することで、継続利用の安心感が変わります。
④ 違法個人輸入サイトとの区別
「医師の診察なし」で薬を取り寄せるサイトは正規のオンライン診療ではなく、違法個人輸入サイトに該当する場合があります。見分け方は オンライン診療の安全性 で詳しく解説しています。
キレイパスでのオンライン処方の流れ
- LINEから診療予約(診察料0円)
- 医師とビデオ通話で問診(既往歴・併用薬・希望する治療の確認)
- 処方可否の判断と処方決定
- 最短翌日に自宅へ配送
- 再診でのフォローアップ(副作用・効果の確認、用量調整)
取扱薬剤の一覧は各カテゴリページで確認できます:
まとめ
- オンライン診療で処方できる薬は、保険診療の慢性疾患薬から自由診療の美容系まで広範囲
- 処方できないのは医療用麻薬・向精神薬の一部・医療機関での投与が必要な薬剤など
- 保険診療オンライン処方は届出医療機関に限定、届出のない医療機関では同じ薬でも自由診療扱い
- キレイパスは自由診療の内服・外用・点眼薬に特化、AGA・ED・ピル等は他の専門クリニック領域
- 医療機関の専門領域と希望治療を合わせて選ぶことが、適切な処方を受ける最大のポイント
希望する治療にマッチした医療機関を選ぶことで、オンライン診療の利便性と安全性を両立できます。キレイパス対応の自由診療領域については、LINEから気軽に相談いただけます。