避妊目的の低用量ピルは保険適用外の自由診療で、オンライン診療での相場は1シート(1か月分)あたり2,783〜3,380円です。月経困難症などの治療薬(LEP)は保険診療の対象で、3割負担の薬剤費は1シートあたり約340〜1,730円になります。
ピルの値段とは、ピル代・診察料・送料を合わせた1か月あたりの支払額を指します。
本記事では、厚生労働省の薬価基準と、主要なオンライン診療サービス7社の公式料金ページを編集部が直接確認した結果(2026年9月29日時点)をもとに、費用の内訳と比べ方を整理します。特定のサービスを推奨・順位付けするものではありません。
📖 OCとLEPの違いや成分の比較は低用量ピルの種類と違いで整理しています。
ピルの値段は何で決まる?費用の内訳
ピルの1か月の支払額は、「ピル代+診察料+送料」の3つで決まります。広告や比較表の金額がピル代のみか、諸費用込みの総額かによって、見かけの安さは変わります。
| 項目 | 内容 | 費用の目安(税込) |
|---|---|---|
| ピル代 | 1シート(28日分または21日分)。種類とまとめ購入の有無で変わる | 1シート1,853〜3,380円(低用量ピル) |
| 診察料 | 無料のサービスと、初診のみ有料のサービスがある | 0〜1,650円 |
| 送料 | 1回の配送ごと。まとめ購入で無料になるサービスもある | 0〜550円 |
送料は1回の配送ごとにかかるため、1シートずつ毎月届けてもらうと年間で最大6,600円になります。まとめ購入で配送の回数を減らすと、送料の負担も下がります。
対面の医療機関で処方を受ける場合は、送料の代わりに初診料・再診料がかかります。血液検査や子宮頸がん検診を受ける場合は、その費用も別に必要です。
ピルに保険は使える?OCとLEPで違う
ピルに保険が使えるかは、処方の目的と薬の種類で決まります。避妊目的の低用量ピル(OC)は保険適用外、月経困難症などの治療薬(LEP)は治療目的の処方で保険診療の対象です。
| 種類 | 承認効能 | 薬価基準 | 保険診療 |
|---|---|---|---|
| OC(ファボワール錠28、ラベルフィーユ28錠など) | 避妊 | 未収載 | 対象外 |
| LEP(フリウェル配合錠、ドロエチ配合錠、ジェミーナ配合錠など) | 月経困難症など | 収載 | 治療目的の処方は対象 |
| ミニピル(スリンダ錠28) | 避妊 | 未収載 | 対象外 |
保険診療の対象になるのは、薬価基準に収載された薬が、承認された効能の治療のために処方された場合です。フリウェル配合錠の添付文書とジェミーナ配合錠の添付文書には、避妊の目的で処方された場合は保険給付の対象としない旨が記載されています。
月経痛が強く日常生活に支障がある場合は、月経困難症として保険診療で治療を受けられることがあります。月経困難症の診断には医師の診察が必要で、保険診療を行う婦人科で相談します。
低用量ピル(自費)の相場はいくら?
避妊目的の低用量ピルの相場は、1シートずつ購入すると2,783〜3,380円、6〜12シートのまとめ購入で1シートあたり1,853〜2,780円です。編集部が2026年9月29日に、低用量ピルを扱う主要なオンライン診療サービス7社の公式料金ページを確認した結果で、価格は税込、診察料と送料を含まないピル代のみの金額です。
| 購入方法 | 1シートあたりの価格 | 条件の例 |
|---|---|---|
| 1シートずつ(定期配送・都度購入) | 2,783〜3,380円 | 毎月1シートを配送 |
| まとめ購入(6〜12シート) | 1,853〜2,780円 | 6か月分・12か月分を一括で配送 |
価格の差は、薬の種類、先発品か後発品か、まとめ購入の割引などによって生じます。同じ成分・同じ含量の製剤であれば、どのサービスで処方されても薬の成分は同じで、支払額の差はサービスごとの料金設計によるものです。
エストロゲンの量が少ない超低用量ピル(LEP)を自費で処方してもらう場合は、1シートあたり約3,000〜10,000円と幅があります。先発品か後発品かで価格が大きく変わり、後発品のフリウェル配合錠ULDやドロエチ配合錠は、先発品のヤーズ配合錠より低い価格で処方されることが多い製剤です。
保険適用のLEPの自己負担はいくら?
LEPを保険診療で処方された場合、3割負担の薬剤費は1シートあたり約340〜1,730円です。厚生労働省の薬価基準収載品目リスト(令和8年8月13日適用)をもとに、編集部が計算しました。
| 製剤 | 区分 | 1シートの薬価 | 3割負担の薬剤費 |
|---|---|---|---|
| フリウェル配合錠ULD | 後発品 | 約1,140〜1,180円(21錠) | 約340〜355円 |
| フリウェル配合錠LD | 後発品 | 約1,210円(21錠) | 約364円 |
| ルナベル配合錠LD | 先発品 | 約1,820円(21錠) | 約546円 |
| ドロエチ配合錠 | 後発品 | 2,112.3円 | 約634円 |
| ヤーズ配合錠 | 先発品 | 3,756.4円 | 約1,127円 |
| アリッサ配合錠 | 先発品 | 5,056.8円 | 約1,517円 |
| ジェミーナ配合錠 | 先発品 | 約5,750円(21錠) | 約1,726円 |
表の金額は薬剤費のみの概算です。保険診療では、薬剤費に初診料・再診料・処方箋料・調剤料などが加わり、窓口での支払額は医療機関や薬局によって変わります。
保険診療でLEPを処方してもらうには、月経困難症などの診断が必要です。月経困難症の治療を受けながら避妊が必要な場合は、LEPとは別に避妊法を用意します。
初月の価格と総額、どちらで比べる?
ピルの費用は、初月の価格ではなく、続けた場合の総額で比べることが大切です。低用量ピルは避妊や月経の管理のために長く続けることが多い薬で、2か月目以降の価格が支払額の大部分を占めます。
比べるときは、次の5つを確認します。
- 支払総額か: ピル代に診察料・送料を含めた金額に換算する
- 2か月目以降の価格: 初月の割引や無料キャンペーンが終わったあとの価格を確認する
- まとめ購入の単価と返金の有無: 体に合わずに中止した場合、残りの代金が返金されるかを確認する
- 解約の条件: 定期配送に最低の継続回数(例: 3シート目の受け取りまで解約不可)があるかを確認する
- 種類の変更に対応しているか: 副作用が合わない場合に、別の製剤へ切り替えられるかを確認する
低用量ピルは、飲み始めの1〜3周期に吐き気や不正出血が起こりやすく、製剤を変更することがあります。初めて服用する場合は、1〜3シート単位で様子を見てから、まとめ購入に切り替える考え方もあります。飲み始めの症状はピルの副作用で整理しています。
オンライン診療でピルを処方してもらう流れは?
オンライン診療でのピルの処方は、予約・問診・ビデオや電話での診察・処方・配送の順に進みます。スマートフォンから予約でき、最短で翌日に発送するサービスもあります。
厚生労働省のオンライン診療の適切な実施に関する指針(令和8年4月改訂)は、初診のオンライン診療について、医師が患者の医学的な情報を把握したうえで処方を判断するよう定めています。問診では、年齢・喫煙の有無・血圧・片頭痛の有無・持病・服用中の薬・血栓症の家族歴を正確に伝えます。
問診の内容によっては、オンラインでの処方が見送られ、対面での受診を勧められることがあります。低用量ピルは血栓症のリスクがある薬で、服用できない人の条件(禁忌)が定められているためです。
服用を始めたあとは、定期的に血圧の測定や、子宮頸がん検診・乳がん検診を受けることが勧められます。オンライン診療では検査が行えないため、年に1回程度は対面の医療機関で検診を受けると安心です。
海外通販や個人輸入のピルは安全?
医師の診察を受けずに購入できる海外通販や個人輸入のピルは、利用を避けてください。厚生労働省は、個人輸入の医薬品は品質・有効性・安全性が確認されておらず、偽造品のおそれがあるとしています。
個人輸入した医薬品による健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象になりません。国内で承認された低用量ピルを、医師の処方のもとで添付文書どおりに使用した場合は、重い副作用が起きたときに救済制度の対象になりえます。
低用量ピルは、35歳以上で1日15本以上喫煙する人や、前兆を伴う片頭痛のある人などは服用できない薬です。医師の診察を受けずに服用すると、服用できない条件に気づかないまま血栓症のリスクを高めることになります。
キレイパスオンラインクリニックでの取り扱い
| 配送単位 | 定期配送 | 1シートあたり(定期配送) | 単発購入 |
|---|---|---|---|
| 1か月分 | 2,950円 | 2,950円 | 3,475円 |
| 3か月分 | 8,650円 | 約2,883円 | 10,030円 |
| 6か月分 | 13,550円 | 約2,258円 | 15,665円 |
| 12か月分 | 21,650円 | 約1,804円 | 24,980円 |
| メニュー | 承認効能 | 定期配送・1か月分(税込) |
|---|---|---|
| ファボワール28 | 避妊 | 2,950円 |
| ラベルフィーユ28 | 避妊 | 2,950円 |
| フリウェル配合錠ULD | 月経困難症など | 4,150円 |
| ドロエチ配合錠 | 月経困難症 | 4,550円 |
| スリンダ錠 | 避妊 | 5,050円 |
料金は2026年9月時点で、送料550円が配送ごとに別途かかります。定期配送はいつでも解約できます。診察料は無料です。自由診療のため、公的医療保険は適用されません。副作用として不正性器出血・悪心・頭痛・乳房の張りなどがあり、まれに血栓症が起こることがあります。診察の結果、処方を見送る場合があります。ほかの取り扱いと診療の流れは生理・PMS・ピル診療メニューを参照してください。
まとめ
- 避妊目的の低用量ピル(OC)は保険適用外で、月経困難症などの治療薬(LEP)は治療目的の処方で保険が使える
- オンライン診療の低用量ピルの相場は、1シートずつで2,783〜3,380円、まとめ購入で1シートあたり1,853〜2,780円
- 支払額はピル代・診察料・送料の合計で比べる
- LEPを保険で処方された場合の3割負担の薬剤費は、1シートあたり約340〜1,730円
- 初月の価格だけでなく、2か月目以降の価格・返金・解約の条件まで確認する
価格は各サービスの料金改定によって変わります。本記事の相場は2026年9月29日時点の調査に基づくため、申し込む前に各サービスの最新の料金ページを確認してください。