マンジャロ(チルゼパチド)は週1回、同じ曜日に腹部・大腿部(太もも)・上腕部後ろ側のいずれかへ自己注射します。時間帯や食事との関係に決まりはなく、注入器アテオスは針が見えない使い切りの自動注入器のため、注射が初めての方でも操作は数ステップで完了します。打ち忘れた場合は「次回投与日まで72時間以上あれば打つ、72時間未満なら飛ばす」が原則です。
マンジャロの打ち方で覚えることは4つです。週1回同じ曜日・部位は毎回ずらす・打ち忘れは72時間ルール・保管は冷蔵(室温なら21日以内)。
本記事では、マンジャロの電子添文と患者向医薬品ガイド(2026年6月更新)に基づき、注射の手順・部位・タイミング・打ち忘れ時の対応・保管と廃棄を整理します。
📖 用量の増やし方はマンジャロの用量と増量スケジュール、副作用が出たときの対処はマンジャロの副作用をご覧ください。
📖 自己注射は、医療機関で使用方法の説明を受け、自分で確実に投与できることを確認したうえで行うものです。初回は必ず処方医の説明と同梱の取扱説明書を確認してください。
マンジャロ(アテオス)の打ち方 5ステップ
マンジャロの注入器アテオスは、薬液と注射針があらかじめ組み込まれた1回使い切りの自動注入器です。針が露出しない構造で、皮膚に当ててボタンを押すと自動で注入されます。手順は次の5ステップです。
- 薬液と注入器を確認する。冷蔵庫から取り出し、注入器が壊れていないこと、薬液が無色からわずかに黄色の透明で浮遊物がないこと、使用期限内であることを確認します。
- 注射部位を選んで消毒する。腹部または大腿部から前回と異なる場所を選び、アルコール綿で消毒して乾かします。
- キャップを外し、皮膚に当てる。灰色のキャップをまっすぐ引き抜き、針に触れないよう注意しながら、注入器の透明な底面を皮膚に垂直にぴったりと当てます。
- ロックを解除してボタンを押す。緑色の目印を「ロック解除」の方向へ止まるまで回し、紫色の注入ボタンを押します。1回目のカチッという音で注入が始まります。
- 注入完了まで押し当てたままにする。2回目のカチッという音が聞こえるまで(5〜10秒程度)皮膚に押し当てたままにします。終了後は注入器を廃棄容器に入れます。
途中で注入器を皮膚から離すと規定量が投与されないことがあります。2回目のカチッという音を確認するまで動かさないことがポイントです。操作の詳細は製品ごとに同梱される取扱説明書が正で、不明な点は処方医または日本イーライリリーの問い合わせ窓口(患者向医薬品ガイドに記載)に確認してください。
注入器は静脈内や筋肉内には注射しません。1キットは1回限りの使用で、再利用や他の人との共用はできません。
注射する場所はどこ?部位の選び方
マンジャロの注射部位は、腹部・大腿部(太もも)・上腕部後ろ側の3か所です。患者向医薬品ガイドは、自分で打つ場合は腹部または大腿部を、操作方法の訓練を受けた方の手助けがある場合は上腕部の後ろ側も選べるとしています。
| 部位 | 範囲の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 腹部 | おへその周り約5cmを避けた範囲 | 自分で打ちやすく、皮下脂肪が確保しやすい。最も一般的 |
| 大腿部(太もも) | 前面から外側 | 座った姿勢で打てる。腹部に傷や炎症がある場合の代替 |
| 上腕部後ろ側 | 肩と肘の中間の外側 | 自分では当てにくいため、介助者がいる場合に選ぶ |
同じ部位の中で注射する場合も、毎回注射する場所を変えてください。電子添文は、同一部位内での注射場所のローテーションを定めています。同じ場所に続けて打つと、皮膚が硬くなったり注射部位反応(赤み・かゆみ・腫れ)が強く出たりすることがあります。前回の場所から2〜3cm以上離す、腹部の左右を週ごとに交互に使うといった方法で管理しやすくなります。
皮膚に傷・あざ・炎症・硬結がある場所は避けます。注射部位反応は電子添文で1〜5%未満の頻度に分類される副作用で、多くは数日で軽快しますが、腫れが広がる場合や発熱を伴う場合は医師に相談してください。
いつ打つ?曜日・時間帯・食事との関係
マンジャロは週1回、同じ曜日に投与します。時間帯や食事との関係に制限はなく、電子添文・患者向医薬品ガイドとも「週1回、同じ曜日に」とだけ定めています。朝食前でも就寝前でも構いません。
投与日の決め方は、生活リズムの中で最も忘れにくい曜日と時間帯を選ぶのが基本です。週末の朝、平日の帰宅後など、毎週決まって在宅している時間に固定すると習慣化しやすくなります。スマートフォンのリマインダーやカレンダーへの登録も有効です。
投与初期や増量直後は吐き気が出やすいため、翌日に重要な予定がない曜日を選ぶ方もいます。消化器症状の出方と対処はマンジャロの副作用を参照してください。
打ち忘れたらどうする?72時間ルール
マンジャロを打ち忘れた場合の対応は、次の投与予定日までの残り時間で決まります。患者向医薬品ガイドの規定は次のとおりです。
| 次の投与予定日までの残り時間 | 対応 | 例(毎週月曜に投与している場合) |
|---|---|---|
| 3日間(72時間)以上ある | 気づいた時点ですぐに投与し、以後は元の曜日に戻す | 火曜〜木曜の同時刻までに気づいた → その場で投与し、次は翌週月曜 |
| 3日間(72時間)未満 | 投与せず、次の予定日に打つ | 金曜以降に気づいた → 飛ばして翌週月曜に投与 |
決して2回分を一度に投与しないでください。飛ばした分を取り戻そうとして2本打つと、用量が2倍になり副作用のリスクが高まります。月曜投与の例で言えば、木曜の投与時刻までは「打つ」、それ以降は「飛ばす」と覚えておくと迷いません。
打ち忘れが続く場合は、投与日を生活リズムに合った曜日に変更することを検討してください。変更方法は次の章で解説します。
打つ曜日を変えたいとき
マンジャロの投与曜日は、前回の投与から3日間(72時間)以上の間隔をあければ変更できます。患者向医薬品ガイドは、曜日を変更する必要がある場合は前回投与から少なくとも72時間以上あけるよう定めています。
たとえば毎週月曜に打っていた方が金曜に変えたい場合、月曜の投与から72時間以上たった金曜に投与し、以後は毎週金曜を投与日にします。月曜から水曜に変えたい場合は、月曜の投与から72時間未満のため、いったん翌週の水曜(月曜から9日後)まで待つか、月曜に打ってから木曜以降に新しい曜日を設定します。
曜日の変更は患者向医薬品ガイドの72時間ルールに従って行い、変更後の投与日は処方医に共有してください。定期配送の日程や次回診察の予定を合わせやすくなります。
保管方法(冷蔵・室温・旅行時)
マンジャロは凍結を避けて2〜8℃の冷蔵庫で、光を避けて保管します。一度凍結したものは使用できません。患者向医薬品ガイドは、室温で保管する場合の条件も定めています。
| 保管場所 | 条件 | 期限 |
|---|---|---|
| 冷蔵庫 | 2〜8℃、遮光、凍結させない | 外箱記載の使用期限まで |
| 室温 | 外箱から出さず、30℃を超えない場所 | 21日以内に使用 |
| 凍結した場合 | 使用不可 | 解凍しても使わない |
冷蔵庫では、冷気の吹き出し口付近や冷凍室に近い場所を避け、2〜8℃を保てる場所に外箱のまま遮光して置きます。吹き出し口の近くは温度が下がりすぎて凍結するおそれがあります。保管場所に迷う場合は、処方元の医療機関や薬剤師に確認してください。
冷蔵庫に入れ忘れたときの判断
冷蔵庫に入れ忘れた場合は、室温保管の条件(外箱のまま・30℃以下・21日以内)を満たしていれば使用できます。真夏の車内など30℃を超えた可能性がある場合や、21日を超えた場合は使用せず、医療機関や薬剤師に相談してください。
旅行や出張の際は、保冷バッグに入れて持ち運び、宿泊先では冷蔵庫に入れます。保冷剤に直接触れると凍結するおそれがあるため、タオルなどで包んで薬剤と保冷剤の間に挟んでください。飛行機の機内持ち込みは、処方薬であることを示す書類(処方内容のわかる書類や診療明細)を持参すると手続きが進めやすくなります。
使用後の廃棄と余った薬の扱い
使用済みのアテオスは、医療機関の指示どおりに廃棄します。針が内蔵されているため家庭ごみとして捨てず、医療機関から渡された廃棄容器に入れて返却する、または指示された方法で処分してください。オンライン診療で処方を受けた場合も、廃棄方法は処方元の医療機関に確認します。
余った未使用の薬は、絶対に他の人に渡してはいけません。患者向医薬品ガイドが明記しているほか、医薬品医療機器等法(薬機法)は許可のない医薬品の販売・授与を禁止しており、厚生労働省は2026年6月に医薬品の個人間売買について注意喚起しています。フリマアプリやSNSでの譲渡も同様に違法です。用量変更で余った場合は、処分方法を医療機関や薬局に相談してください。
処方された薬は処方を受けた本人だけが使用します。家族や友人と分け合うことは、薬機法上の問題に加え、既往歴や併用薬を確認せずに使うことになるため安全面でも避けてください。継続にかかる費用の目安はマンジャロの値段と費用相場で確認できます。
ダイエット目的のマンジャロは適応外使用の自由診療で、公的医療保険は適用されません。標準的な使用期間は3〜6ヶ月以上、週1回の皮下注射を月4回行い、費用は診察料・送料込みで2.5mg×4本が月およそ10,000〜30,000円です(2026年9月3日・編集部調査)。吐き気・便秘・下痢・食欲減退などの消化器症状のほか、まれに急性膵炎・胆嚢炎・胆管炎などが報告されています。
キレイパスオンラインクリニックでの取り扱い
| 用量 | 通常価格 | キレイパス初回割 |
|---|---|---|
| 2.5mg | 12,500円 | 8,750円 |
| 5mg | 22,800円 | 15,960円 |
| 7.5mg | 32,300円 | 29,070円 |
| 10mg | 40,500円 | 36,450円 |
| 12.5mg | 47,400円 | 42,660円 |
| 15mg | 53,000円 | 47,700円 |
「キレイパス初回割」はキレイパスで初めて購入する方が対象で、2回目以降は通常価格です(2.5mg・5mgの4本は30%、それ以外は10%割引。2026年9月時点)。
国内では2型糖尿病薬として承認されており、ダイエット目的の使用は適応外処方として自由診療で提供。公的医療保険・医薬品副作用被害救済制度の対象外です。診察料・再診料は無料。薬剤はクール便で配送し、使用説明書を同梱します。打ち方や保管で不明な点は再診で医師に相談できます。詳細はダイエット診療メニューを参照してください。
まとめ
- マンジャロは週1回、同じ曜日に腹部・大腿部・上腕部後ろ側へ皮下注射する。時間帯や食事との関係に制限はない
- 注入器アテオスは針が見えない使い切りの自動注入器。皮膚に当ててロックを解除し、ボタンを押して2回目の音まで押し当てたままにする
- 同じ部位の中でも毎回注射する場所を変える。注射部位反応の予防になる
- 打ち忘れは次回投与日まで72時間以上あれば打つ、72時間未満なら飛ばす。2回分を一度に打たない。曜日変更は前回投与から72時間以上あける
- 保管は2〜8℃の冷蔵庫で遮光・凍結厳禁。室温は外箱のまま30℃以下で21日以内。使用済みは医療機関の指示で廃棄し、余った薬は他人に渡さない